4月に新しくFunShine Academyの生徒さんになって母子分離が初めてのお子様の環境適応能力には本当に驚かされます。
最初は泣きながらお母様とお別れしていたお子さんも、すっかり笑顔で「バイバイ」と言ってお教室に入っていきます。
幼児期におけるの環境適応能力は、吸収力が高く、いろいろな力を身につけられます。
残念なことに、この素晴らしい能力は幼児期だけにしかありません。
人の環境適応能力は、生まれてきたときをピークにして次第に無くなっていき、およそ6歳までで消えてしまうと言われています。
「幼児教育」は、英語や、これからの学校の先取り学習だけではなく(もちろん、それも大事な幼児教育ですが)気づかずに眠っているお子さんの潜在能力をひらくための教育だと思っています。当スクールに通いだしてから、今まで親御さんでさえ知らなかったお子さまの能力や、才能が花開くことも少なくありません。
「幼児教育は必要ない、子供は伸び伸び育てればいいのだ」という意見もありますが、伸び伸び育てようという考えに私は異論がありません。基本的ルールを守りながら、むしろ伸び伸び育てるべきだと思います。
伸び伸び育てることと幼児教育は矛盾していないどころか、「伸び伸び」が幼児教育だと思っています。
子供にとって実際は「遊び」も「勉強」も区別がないということです。
つまり、大人が勝手に、これは伸び伸び遊びの時間で、これはお勉強だと区別しているに過ぎません。大人が区別するからその気持が子供にも伝わります。これは「遊び」、これは「勉強」と。
幼児にとっては、どれも遊びであり、勉強です。ただその方向を正していくのが教育だと思っています。
では、なぜ幼児期の教育なのでしょうか?
新しいことをどんどん吸収できる幼児期は簡単に吸収しますが、それを過ぎると獲得が困難になるか不可能になってしまうと言われています。
植物も、広い鉢に植え替えると、大きく育ちます。
植物を植える鉢には、適切な大きさがあります。苗の大きさに対して鉢が大き過ぎると、水を吸い上げることができません。すると加湿の状態になって、根が腐りやすくなります。
また、鉢が小さ過ぎる場合は、中で根が詰まって成長が止まります。鉢底から根が飛び出し、詰まってきたら一まわり大きな鉢に植え替える時期です。
けれども、小さな鉢から極端に大きな鉢へ植え替えを行うと、根の張り方がルーズになります。
現在の鉢から一まわりだけ大きくすることで、鉢の外周に添うように根が張り、鉢の大きさに適応して育つのです。
《世の中で生き残る生物は最も強いものではなく、最も知性の高いものでもなく、最も変化に対応できるものである》。
これは進化論を唱えたダーウィンの言葉です。
「適応力」とは、環境や状況に合わせて自らを変えていく能力です。
